保湿性を保つセラミド

最近、脂性肌ではなく、乾燥肌でにきびの人が増えているそうです。

肌の保温が失われるとバリア機能が低下し、感染などに対しての抵抗力も弱くなり、皮膚が炎症を起こしやすい環境になってしまいます。

炎症がおきると、皮膚のターンオーバーが早くなります。つまり、皮膚細胞が一定サイクルより早く角質層に到達し、角質が短期間で厚くなってしまうのです。

また、ターンオーバーの乱れによってできた角質は正常ではないので、はがれるべき時期にはがれないという剥離異常が起こってしまいます。

このように、乾燥肌でもにきびは発症します。

そして、乾燥肌の人にはセラミドという成分が少ないことが分かりました。

セラミドとは、角質層の細胞と皮膚細胞の間に存在する水気を含む接着剤ともいえる脂質です。

乾燥やほこりなどの外敵から皮膚を守り、表皮の健康を保つ働きがあります。

そして、このバリア機能を担っているのが、表皮の一番外側にある角質層です。

角質層は角質細胞が層状に並んでいますが、その間には脂質でびっちり埋められています。これを細胞間脂質といいますが、その主成分がセラミドです。

皮膚は健康な状態を維持するために、セラミドを使って恒常性を保っています。

さらに、皮膚のバリア機能を正常に働かせるためには、セラミドと脂肪酸とコレステロールが一定の割合で必要だということも明らかになってきました。

セラミドの少ない乾燥肌はバリア機能が衰え、炎症が起こりやすくなります。

乾燥をともなうにきびも含め、アトピー性皮膚炎などの乾燥肌にセラミドを補給すると、肌が安定し、症状が改善するという治療結果が得られています。

セラミドはにきび治療以外にも、今後注目を浴びる物質になるかもしれません。